子供は頭が大きく、体の重心が高い所にあるのでよく転び、頭を打ちます。
頭を打つたびに脳がどうにかなっては、 まともに大人になる人はいないはずですから、そこはよくできたもので、子供の頭部外傷は、 一般には脳にあまり悪い影響を与えないようになっているようです。
しかし中には後遺症を残すような場合もありますから用心するにこした事はありません。 だいたい子供の事故は、親がちょっと眼を離したすきに起こるものですから、そして事故でご家族の方も気が動転している事が多いので、 事故の起こった状況を十分に説明できない場合が多いのですが、診断や治療方針を考える上では、事故の状況をよく知る事が必要不可欠です。
受診する時は、出来るだけくわしく説明するようにしましょう。
いつ頃(時間)、どこで(下が土か舗装道路か、床なら板敷きか畳か、カーペットかなど)、どのくらいの高さの所から落ちて、どこを打ったか、吐いたかどうか、意識はなくならなかったかどうかなど、出来るだけ気を静めて、頭の中を整理しておいて下さい。
泣いても、じきにやんで、機嫌もよくなり、嘔吐もないような時はあまり心配ありませんので、体を強く動かすような事は避けて、様子をみましょう。
こぶができている時は骨折かもしれませんのですぐ受診してレントゲン写真をとってもらいましょう。
一番恐いのは鼻や耳から血が出ている時で、これは脳に出血をしているわけですからすぐに受診して下さい。 嘔吐したり意識を失った場合もすぐ受診しましょう。
特に嘔吐は脳内出血の初期症状である事が多いので、 初めはなくても、少なくとも2〜3日は出来るだけ安静にして嘔吐が出てこないかどうか気をつけて下さい。
だいたい頭を打ってから嘔吐などの症状が早く出るほど重症です。後になるほど軽くなりますが、1週間ぐらいは気をつける方がよいでしょう。