子供が「お腹が痛い」といっても、子供の年齢が少ないほどあてになりません。
子供は熱が出て頭が痛くでも、咳がいどくて胸が痛くても、みんな「ポンポンが痛い」「お腹が痛い」になってしまいますので、 お腹が痛いからといって、お腹の病気だけを考えないようにしましょう。
また、何かいやな事(歩くのがいやなど)があっても、「ポンポンが痛い」という事もありますので、子供(特に小さい子)の「お腹が痛い」は 幅広く考える必要があります。
子供の言った痛みのある場所が大体信用できるのは小学校へ入ってからで、それ以前はあまりあてにしない方がよいでしょう。
子供のいう「痛い」が本当かどうかを見分けるポイントは「顔つき」を見る事です。子供は大人より正直ですから、 本当に痛ければ苦しそうな顔つきをしているのが普通です。
しかし、幼児ぐらいの子供には、ませて大人なみに芝居の上手な子供もいますので、この見分け方もよほど気をつけなければなりません。 大した事がないのを重く判断するのはまだいいのですが、逆に重い病気があって痛がっているのを、そうととらない場合は大変な事になりますから、 判断もお医者さんに任せた方がよいでしょう。
子供が「お腹が痛い」といった場合、その原因は年齢によって違います。
まず赤ちゃんでは、「3ヵ月疝痛」というのがあります。これは3〜4ヵ月までの母乳で育てられている赤ちゃんにみられるもので、 夕方から夜にかけて、足を縮めて強く泣き、抱いてもなかなか泣き止みません。詳しくはまだわかっていません。
母乳の分泌がこの時間帯は1日の内で一番悪いので、そのため空腹になっているとか、ガスがたまっている、 あるいは腸がけいれんを起こしているからなどいろいろいわれています。
手当てとしては、まずお乳を与える、浣腸をするなどで大抵はあさまります。 赤ちゃんの腹痛で恐いのは、「腸重積症」と「ヘルニアのかんとん」です。 これは、どちらも腸が締め付けられて、ひどくなれば腐ってしまう病気で、早く手当てをしなければ命にかかわります。
苦しそうな顔をして吐き、 強く泣きます。このような時は、脱腸のある場合は、それがそうなっているか必ず見て下さい。パンパンになって戻らない状態なっていたら、 すぐにお医者さんへ連れていって下さい。 同じような症状で、便に血が混じっていれば(浣腸をしなければわからない事もありますが)「腸重積症」で、これもすぐに受診して下さい。
幼児期(2〜5歳頃)に多いのは、「反射性臍疝痛」といわれている病気です。
実際これもどんな病気かよくわかっていないもののひとつです。 おへその周りの痛みを繰り返して痛みを訴えますので、こう言われています。 これによく似たものに「腹性てんかん」というものがあり、これは、脳波を調べなければ診断がつきません。
ですから繰り返しおへその周囲を痛がる場合は一度見てもらいましょう。 その他、周期性嘔吐症(自家中毒症)、下痢症、肺炎などでも腹痛を訴えます。